秘密基地って良いよねー
2009/01/21 (Wed) 20:24:21
紅堂幹人

紅堂幹人気なく過ごしたあの日々を思い出した。けして楽しかったとは言えないけれど、あの頃に戻ってやり直せたら、なんて考える。馬鹿げたことかもしれないけれど、受身になってばかりではなく、自発的に行動できていたなら。”今”は変わったんじゃないかな、って誰もが思うこと。人のまばらになった車内。ガタガタと不安定ながらどこか安心のする揺れに身を任せる。うつらうつらと目を閉じて、彼との会話を頭に描く。眠りに落ちていくのを自覚する。 僕らは子供だった。橋の下に秘密基地を作って、誰かさんの引越しの置き土産を並べて整備した。小さい身体で穴を潜れば僕らの王国が広がっていて、レジャーシートに座って話していた。子供のコミュニティは微笑ましくも残酷で、傷つけあったりしたけれど、その記憶は傷ついたものではない。”大将”の彼はプルタブ式のジュース缶を、”置き土産”グラスに注いで分けた。グラスは5つ。僕ら以外に、他に3人居たはずだけれど、そのシーンに彼らは居ない。「知ってるか」「何を?」「――なんだよ――だから――」ぼんやりとした部分しか無い、内容まで思い出せない会話。彼らと過ごした6年間には、変われる機会がたくさんあったというのに。楽しかったとは言えない。何故か冷めた考えでそれらのアルバムを開くけれど、靄は晴れない。意識は急に覚醒する。アナウンスに慌てて飛び降り乗っていた電車を見ると、見慣れた彼が手を振っていた。居たなら起こして声を掛けてくれればいいのに。そのままをメールにしてぶつけて歩き出した。
 何書きたかったのかは不明。ぼんやりと気持ちが悪い(滅)。そいや、あんま寝てないなぁ。夜勤明けにヒトカラでも行くかな。謎。

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