長野へ
2009/01/22 (Thu) 21:52:18
紅堂幹人

紅堂幹人ングンと見える世界が変わっていく。後ろへと過ぎていく景色を見ながらも、アクセルは緩めない。田舎の国道だからこそ安心して法定速度を無視できるのだ。坂道に差し掛かりクラッチに足をかける。「早すぎるんじゃ、ないかな」助手席からそんな声が漏れる。バケットシートにホールドされ、左手で取っ手を掴みながら、車の揺れに耐えている。「気のせい気のせいー」「いや、あの、速度の針130km指してるんですけどそれは速いって言うんだよねぇ君お願いだから安全運転をっ」「気のせいだってばー」と減速し、カーヴに差し掛かる。横Gに耐えて「命幾つあっても足りないよ君の隣って!」「誉めてる? あ、もすぐ一般道入って峠越えだからヘアピン多いよー。夜なのにライト消してる車多いから良く前見てねー」「何その死刑執行予告っ!? 安全運転心がけてよドライバーの皆様っ、我が一生に悔いありまくりだからっ」「一度限りの人生パーッと花火を咲かせましょ~」「咲かせちゃダメだから。心中したくないからっ」そんな会話をしつつ冷や汗ダラダラ。喋らなきゃ不安になるタイプの人種なのだ。「電車より早く着けたらいいよねー」「確かにそうだけど別に一分一秒争う場面じゃないから、時間に余裕あるからね? むしろ道の駅に止まろうよお願いだから」「もう通り過ぎたしあとは峠越えて県道合流だよー」「運転もアナタのトークくらいにのんびりになりませんかなりませんかなりませんねなれよぉ」「不二くんおんなじ事ばかりやかましいよ?」「誰のせいだよ、ハンドル握ると人格変わる悪魔め」元はと言えば、助手席に乗る”不二”が隣の県に遊びに行こうと言い出したのが原因。電車の予定が車を持つ”徳”が「ナビあるし電車内で眠りたくないから車でゴーだよ」とカーナビを不二に投げたのが不幸の始まりだった。
 てなわけで謎に長野県長野市までドライブしてきました。電車よりも早く着けました。何キロ出したかは黙秘します。ヘアピングネグネで助手席に座る同僚とわーきゃー騒ぎつつ夜勤明け徹夜変テンションで楽しみました。長野って土産物に困るなぁ、と見て回りつつ長野アニメイトは来月店舗移転かぁ。日本酒がワンカップ「瓶」主流じゃなくて「ワンカップ紙コップ」主流なのが珍しい。確かに瓶だと電子レンジで燗できないが、紙コップだとアルミ蓋を開けてレンジでチンで燗して呑める。酒の呑み方・味の違いもあるんだろうけれど。

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