Novel "創造主"

小説「創造主」は2000年に執筆・投稿された駆様の作品です。
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前回のあらすじ。
サンドロックで創造主の情報を手に入れ、クリエイティブレークという街へ向かう事になったルナたちだったが・・・。

『創造主』 第3章―小さな町の1人の老人―

「ルナさ~ん、いつになったらクリエイティブレークに着くんですかぁ~」
 疲れた表情を見せながらアーチェはルナに尋ねた。
 たしかに、歩けば2日で着く場所なのに、あれからサンドロックを出発して、5日も過ぎているのだ…。
「おっかし~なぁ…。こっちでいいはず……」
 首をかしげながら地図と方位磁針を見比べていたルナは突然絶叫した。
「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
“どうした?!”と2人がふり向いた時、ルナは地面に座り込み、土下座した。
「ゴメンっ!道間違えた!!北に進まなきゃいけないのに……」
 3人は西に進んでいたのだ。
「え゛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
 アーチェとティーンも絶叫し、深いため息をついた。
「もう少し歩けば、ナータっていう小さな町があるんだけど…どうする?」
「食料も底をついたし、ナータに行った方が良いと思うけど、ティーンどうする?」
「……行った方が良いんじゃないか?」
“こういうとき、冷静に事を判断してくれる仲間がいると結構助かるなぁ…”
 と改めて実感するルナ。
「それじゃぁ、ナータに向かうぞ!」
 なんだかんだ言いながら着いた小さな町、ナータ。
 ルナ達は町の奥の方に見える小さな小屋へと向かった。
「スミマセーン!誰かいませんかぁ?」
 小屋の扉を開け、人がいるか確かめるアーチェ。
「ワシに何か用かな?」
 ティーンと同じ感じのローブを纏った老人が姿を表した。
「あの~、この町には宿屋がないみたいなんでココに泊めて貰えないかなぁ~と思ってきたんですけど…」
 5日間も歩きっぱなしでアーチェたちは早く休息を取りたかったのだ。
「旅のものか…まぁ泊めてやっても良いが…」
 外見はとても怖そうな老人だったが、怖い中にも優しさがあった。
「いいんですか?」
「…少々狭いがな…」
 すでに日は落ち、辺りは真っ暗になっていた。
「いやぁ~じぃさん、助かったぜ。5日も歩きっぱなしでねぇ、マジ死ぬかと思ったよ」
 と手に持っていた暖かいスープの入ったマグカップを揺らしながらルナは笑った。
 アーチェとティーンはすでに眠りについていた。
「そういえば、じぃさん。何でこんな小さな町に(しかもこんな小屋に)独りで住んでいるんだ?」
とルナは尋ねてみた。
「昔はな、城下の方に女房と娘と…3人で幸せに暮らしてたんじゃよ。しかし女房は病気で死んだ…」
「娘さんは?」
「娘は……今も城内にいるはずじゃ…」
「そっかぁ…。じぃさんの娘さんは女性将校かなんかなのか?」
「わしの娘は……現在の『創造主』じゃ」
何ぃ!!とルナは驚きの表情を見せ老人の顔を見ながら
「創造主は…えっと、二千七百五十二歳だから…じぃさん!あんた何歳だ?!(っていうか、何で生きてるんだ)」と尋ねた。
「自分の年なぞ忘れたよ…ワシは呪いの指輪をはめてしまってな…。 不死身になってしまったんじゃよ…。世界が崩壊せんかぎり、 ワシは死ねないのじゃよ…」
時折悲しそうな表情を見せる老人に名前を尋ねるルナ。
「じぃさん、あんた、名前は? 俺はルナっていうんだ。」
「ワシはシャドウ」
お互いの名前を教えあい、握手を交わす。
「さて、明日は早いんじゃろう?お前も早く眠った方が良いんじゃないか?」
そうさせてもらうよ、とうなづきながらルナはベットにもぐりこんだ。
「こいつは後に大きな存在になるじゃろう……」と小さな声で言い、床につく。
翌朝シャドウは「クリエイティブレークまで送ってやろう」と言いながら呪文を唱え始めた。
ルナ達の身体は、みるみるうちに透けていき、"Thank you"と言葉を残し、ルナ達の身体は、スッときえていった。
シャドウはテレポートという魔法を使ったのだった。


To Be Continued