Novel "創造主"

小説「創造主」は2000年に執筆・投稿された駆様の作品です。
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▼あらすじ▼
クリエイティブレークで創造主の情報を手に入れたルナ達は、目的地へと足をはこぶ。



『創造主』 第5章―その頃―
ルナたちがクリエイティブレークをでて、あれから1週間後・・・・・・

「嬢ちゃん、あんたいつまで研究所〔ここ〕にいるつもりだい?今日でもう、3日になるみたいだけど?」
低い声をした男が尋ねる。
「………1週間くらい………」
「ふーん…まぁ、いいけどな…」
と男は顎をポリポリとかきながら椅子に座った。
どうやらここは、研究所のような所で、機会に囲まれていた。
男はしわしわのカッターシャツにネクタイをして、上からは白衣をひっかけていた。
歳は30代後半といった感じで、ぶしょうヒゲがはえ、タバコをくわえている。
「しかし嬢ちゃんは、何でまた、こんな所に来たんだい?」
男はタバコに火をつけながら少女に尋ねる。
「声が聞こえた」
「声?」
「そこで待ってろ…とな。その声が聞こえたのがたまたま研究所〔ここ〕の前だっただけだ。」
「ふ~ん、声ねぇ……」
不思議そうに少女の顔を見る男。
「そういえば嬢ちゃん……」
と男が言った瞬間、少女は無表情で静かに怒った。
「嬢ちゃん、嬢ちゃんとうるさい奴だ。私は嬢ちゃんと呼ばれる歳ではない」
どう見たって10代後半くらいの少女は言った。
"はぁ?何言ってんだコイツ"といった表情の男は首をかしげた。
「私は二千七百五十二歳だ」
と、突然意味不明なことを言い出した少女に対して、男は
「嘘をつくならもっとマシな嘘をつきな」と少し機嫌が悪そうな声で言った。
「ジンクス…お前は悪い奴じゃなさそうだから真実を話してやる」
「はぁ…真実……」
「私の名はアース・マリオネット。現在の『創造主』だ」
はぁ?とジンクスと呼ばれた男は首をかしげ、
"何で創造主がこんな所にいるんだよ"といったような感じの顔つきになった。
「創造主がいなくなって今ごろ城内はパニックッてるんじゃないのか?」
「まぁ、そんなところだろうな…」
「っていうか、お前。何で城を向けだしてきた?」
「なぜって…城は退屈だったからだ」
いたってマジメな顔をして、アースは言いきった。
「まぁ、ここにいれば多少は安全だ。お前が死ぬとまずいんだろう?そういう事ならここにいればいいさ。」
とジンクスはアースの頭をポンポンとおさえながら言った。
「すまないが、もう少し厄介になる…」
まぁ、良いって事よ、とジンクスは笑みを浮かべた。
「しかし、ここは寒いな…」
「まぁーな。ここはこの世界の最北端。イースターだからな」
「これも私が造りだした環境だからな…文句は言えないな……」
ジンクスとアースが会話を楽しんでいると、扉をノックする音が聞こえてきた。
誰だろうと思いながらジンクスは表に出て行った。
扉を開くとそこには旅の者と思われる人物が立っていた。


To Be Continued