Novel "創造主"

小説「創造主」は2000年に執筆・投稿された駆様の作品です。
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■作者:駆より
こんにちはvv
今回は番外編など書いてみましたvv
では、いってみましょうかvv

『創造主』=番外編=ルナの過去(前編)

武器屋や食料の並ぶ通りに母、子、2人で住む家があった。
「母さん!ただいま!!」
その家に勢いよく入ってきたのは、5歳くらいの服が泥だらけになった男の子だった。
「あら、またこんなに汚しちゃって…」
と、困った表情のなかにも優しい声をした女性が言った。
彼女はこの家の主の妻、メイナである。
「母さん、今日の晩御飯は何ぃ~?」
母の気持ちも知らずに、今日の晩御飯を気にするこの子供はメイナの息子、ルナである。
「今日は母さん特性のグラタンよ」
「よっしゃぁ!!」
「はやく、お風呂に入ってきなさい」
「うんっ!」
ごきげんな様子で口笛を吹きながら浴室へ向かうルナ。
そんなルナの後姿を見ながらにっこりと微笑むメイナ。
そんな幸せな生活を送っていたこの親子はこれから起こる、悲惨な出来事を知る由のなかった…。
林の広がる、もう日も落ちた土地で、何らかの作戦を立てている男たちがいた。
「今晩、あの町を襲う。 あの町を、俺たちの本拠地にするんだ。金品をありったけ奪っておけ。そして、一人残さず殺すんだ」
なにやら、かなりヤバイ作戦のようだ。
「今晩……ですか…」
あまり、のりきでない表情を見せる男が呟く。
「そうさ……皆が寝静まった頃に…」
"ククク"と笑う男。
どうやらこの男が彼らの頭(リーダー)であるに違いない。
風呂からあがってきたルナの目の前には、グラタンやパンなど、おいしそうな料理が並んでいた。
「うっわぁ!うまそうvv」
「ふふ、お腹いっぱい食べていいわよ」
目の前の料理に目を光らせているルナを見ながら微笑むメイナ。
「いっただきま~すvv」
ものすごい勢いで料理にかぶりつくルナは、口の中にパクパクと料理を詰め込んでいる。
「…そんなに慌てなくても……」
喉に詰まらせないか心配なメイナがルナに言う。
「…………うっ!」
案の定ルナはパンを喉に詰まらせて苦しんでいる。
「ほらぁ、言わんこっちゃない……はい、水」
メイナが持つ水を奪うようにバッと取り、喉に流しこむルナ。
とりあえず喉に詰まったパンは取れたようだ。
「ふぅ……やっぱり母さんの料理は世界一だね」
ようやく落ち着いたと言う様子で、ニコニコと笑うルナ。
「ふふ、ありがとうね」
自分の料理を誉めるルナに、彼女もまた微笑み返す。
そして、夕食も済ませて2人が眠りについた頃、玄関の方で物音がした。
その物音に気づいたメイナは「何かしら?」といった感じで、玄関に向かった。
そして、玄関まで来たメイナの瞳に映ったものは、剣などを装備した男だった。

To Be Continued....

番外編(の前編)でしたvv
ルナは昔からヤンチャな男の子でね・・・まったく。