- 注意事項
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紅堂幹人のプレイしたゲームのレビューを置いています。
レビューのネタバレはページを別にしているので自己責任で読んでください。
個人的に好みなどがありますし、「この評価は間違ってる!」などは言わないようにお願いします。
また、紅堂の評価は甘口気味です。というか、レビュー書くのは良作のみ(爆)。
レビューを書く気すらしない駄作品は、時間の無駄ですから。
- 詳細
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タイトル | Fate/stay night (フェイト/ステイナイト) |
ソフトハウス TYPE-MOON
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発売日 | 2004/01/30 |
ジャンル | 伝記活劇ビジュアルノベル |
対応OS | Windows 98/2k/Me/XP | メディア | CD-ROM(3枚) |
原画 | 武内崇 |
シナリオ | 奈須きのこ |
動作環境 | CPU:PentiumⅢ400MHz以上推奨,メモリ:128MB以上必須,HDD:約1700MB以上の残り容量必須 |
その他 | 仕様:Alpha-ROM。初回版特典:特製設定資料「Fate/side material」。 |
評価 | シナリオ | グラフィック | システム | サウンド | ゲームバランス | 総評 |
10+ | 10+ | 10 | 10+ | 10+ | 100+! |
キャラボイスは無し。
- ゲーム紹介 - パッケージ裏の紹介文を引用。
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幼い頃火災によって両親を失い、孤児になった衛宮士郎は自ら魔術師と名乗る人物――衛宮切継に引き取られる。
その養父の反対を押し切って魔術を習い始める士郎だったが、才能を持たない彼が何年とかけて実につけた魔術は、結局ただの一つだけだった。
そうして現在。養父も今は亡く、魔術としても半人前のまま成長した士郎は偶然に『マスター』と呼ばれる魔術師達の戦いに巻き込まれてしまう。望まぬままに七人の『サーヴァント』の一人『セイバー』のマスターとなった士郎は、聖杯を巡る戦いに身を投じる事になるのだが――。
- シナリオ
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読む手を止めさせない、勢いのあるシナリオ。丸で、小説を読んでいるかのようである。まぁ、ビジュアル『ノベル』なのだから当然ではある。
Fate/stay nightは、良作だ。2003年内に発売していたならば、マブラヴを抜くとも評価できる作品である。
攻略できるヒロインが3人、エンド数は5、と少ないが、シナリオ担当が一人なのだから仕方がない。
二年分のシナリオが詰まっている作品であり、読み応えは十分。
一ヒロインにつき20時間を目安とし、合計プレイ時間は60時間程度になる、とTechGIAN誌のスタッフインタビューの中で語られている。シナリオだけで、『お腹一杯』になれる、とでも表現しておこう。
そんなに読んでいたら、ダブる内容が出てきてマンネリー、としないか? そう疑問に思うだろうが、3人のヒロイン、全てストーリィが違うのである。
ネタばれ、とまではいかない程度に紹介すると、正ヒロイン・セイバーは『表』入門。ヒロイン・遠坂凛はストーリィについてなど。『裏』と呼べる間桐桜シナリオは、混沌としていて、ちょいと…と拒否反応を起こす人もいるかもしれないが、おもしろい。
伝記・ファンタジー面で見ると、オリジナリティがかなり高い。てか、凄い。ファンタジー好きであれば、ニヤリとしてしまう物もあるだろう。戦闘シーンも読み応え・見ごたえがある。注目したい。
グロテスクな死にシナリオがあるのが、結構分け目かな、と。月姫も同じだったけどね。
てことで、月姫をやって、面白い、と引き込まれた人なら『買い』。色々とニヤリのできる。アンソロジーコミックス・アニメなどを読んだり見てで月姫の設定を知っている人でもプレイして損はないだろう。……アニメから入るのはどうかと思うけどな(苦笑)。
一つ、注意事項を書いておこう。
Fate/stay nightは読み出したら止まらない。夜の11時ごろからプレイし始めると、朝日を見る、という事が絶対的にありえる作品である。
『シナリオだけ』を読むためにFate/stay nightを買うなら、何円掛けてもいいか。価格を示すと、紅堂は9,000円払っても良い。
ちなみに、同人小説『空の境界』が上・下巻で3,000円(片方1,500円)である。上・下巻3つ、というあたりだろうし。うん。
- グラフィック
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客観的に見ると絵に癖があるため、万人向けではない、らしい。が、紅堂は気にしない為構わない。
その点に関しては各々の判断があるため、批評に値しないだろう。紅堂的には満足である。
背景、立ち絵、イベント絵などなど、大容量。十分満足できます。
ムービーとかにも注目できる。
- システム
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セーブ数は5x4x15=300個。十分なように感じられるが、結構少ないかも?
普通のビジュアルノベル形式。色々な設定が変更できるし、システムとしては優良である。
シーンスキップなども搭載していて、スムーズで、読みやすい。
月姫・歌月十夜では『NScripter』を使っていたが、Fateでは月箱の月姫 Plus+Discと同じく『吉里吉里2』を使っている。
『吉里吉里2』は高レベルの『ノベル/アドベンチャーゲーム制作ツール』であり、プログラムを組む幅が広い。
その中でも、Fate/stay nightはよく出来ていると判断を下せる。月姫と比べれば天と地の差、である。
まぁ、低スペックパソコンだと重く感じるかもしれない、という点が頂けないか。
PlayDisc3にAlpha-ROMプロテクトが掛けられている。
ゲーム起動時にCDチェック有(Disc3)。面倒なので、Disc3は入れっぱなしにしときましょう。
商業新参メーカでプロテクトを導入する、というリスクはやはり、大きいだろうな、と思う。
- サウンド
- 音楽鑑賞(BGM MODE)は初期:12,全:40曲? ヴォーカル曲は2曲。
- ゲームバランス
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絶妙である。おもしろい。このゲームはデフォルトで語り継がれても良い名作ゲームだな、と。
紅堂的に言えば非する所がないな、と思う。
私的美少女ゲーム・読みゲーシナリオ系譜 - 異論はあるだろうが、独断で進めさせていただく。
1999年:Kanon,
2000年:AIR,Phantom of Inferno,月姫
2001年:君が望む永遠,みずいろ
2002年:D.C. ~ダ・カーポ~,それは舞い散る桜のように
2003年:マブラヴ,SNOW,朱-Aka-
2004年:Fate/stay night,Clannad(予定?)
大体、こんな辺りかな。コンシューマもされて、皆の心にも残る、とかで。家族計画はえちぃの重視なので居れずにしてみる。
ゲーム性など他にも考慮すれば「うたわれるもの」などだろうし。