Novel "創造主"

小説「創造主」は2000年に執筆・投稿された駆様の作品です。
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▼あらすじ▼
機械に囲まれたジンクスの研究所・・・。そこに創造主はいた!!
急いで研究所に足を運ぶルナ達はいったいどうなったのだろう・・・。



『創造主―第6章―再会―』
「なんだ?お前ら。何か用か?」
と研究所の外にいる男とその仲間と思われる人物に言いながら、アースに「隠れてろ」と手で合図を送った。
アースは言われたとおりにジンクスの部屋に身を隠し、ジンクスたちの話に耳をかたむけた。
「ここに創造主がいるって言う噂を聞いてきたんだが…あんた知らない?」
「さぁ…知らねぇなぁ…それよりお前、何でさっきからそんなにニヤニヤしてるんだ?はっきり言って気持ち悪ぃぞ…」
ジンクスはニヤニヤ笑っている青年を睨みながら言った。
「まぁだ分かんないのか?!このクソ親父!!」
「あん?だぁ~れがクソ親父だ?!俺はまだ37だ!!!」 「37は親父だよな……」とティーンはアーチェに言った。
「親父は親父だけどなぁ、お前らの親父じゃねぇよ!用が無ぇーならさっさと失せろ!このクソガキども!」
「このクソ親父!自分の息子の顔くらい覚えとけっ!俺はあんたの息子のルナだっ!思い出したか?」
驚いた表情のジンクスは自分の頬を「ぎゅっ」とつねった。
「夢じゃ…ねぇな」
ルナは腕を組みため息をつきながら壁にうっかかり、ジンクスを見上げた。
「しかしお前もでかくなったな…」
「あんたほどじゃないけどね」
「母さんは元気か?」
「…母さんは昨年死んだよ…病気で…」
辺りの雰囲気は暗くなっていく…
「なぁに、暗ぇ顔してんだ。お前にはそんな顔似合わねぇよ」
とジンクスはルナの頭を叩きながら言った。
「痛ぇじゃねぇか!クソ親父!!」
「お取り込み中悪いんだが…」
今までジンクスの部屋に隠れていた少女。
白い衣に身をまとい、金色交じりの茶色い髪、そして透き通った青い瞳。
そこにいたのは創造主だった。
「あ!お前の事すっかり忘れてたぜ」
悪ぃ悪ぃと頭をかきながらジンクスは謝った。
「私のことなどどうでもいいのだが…。ところでそこの青年は…?」
「コイツは俺の息子でルナっていうんだ」
「ジンクスの息子?似てないな…」
「コイツは母親似なんだよ」
「まぁそんな事はどうでもいいが…。私はアース。お前たちが言う創造主だ。アースと呼んでくれ、創造主と呼ばれるのはあまり好ましくないのでな」
これが創造主なのか…と思ったルナたちだった…。
「それより、アース。あんた今、城がどういう状況にあるか分かってるのか?」
「あぁ、どうせ混乱状態に陥っているのだろう?情けない奴らよ……」
「分かってるんなら話ははやい!」
ルナはアースに城との契約の事を話した。
「つまり、俺はあんたを城に連れ戻さないといけないわけだ。もちろん一緒に来てくれるよな?」
しかし、アースは黙り込んでしまった。
外はもう、日が沈んでいて真っ暗だった。
アースは口を開かないし…日も沈んだし…。
ルナ達は仕方なく研究所で1夜を明かす事になったのだった。


To Be Continued